2025/06/03 23:49

  • 大人にも見て欲しい。話題の美しい絵本です。
  • 【風の駅新刊入荷情報】
    きんつぎ


    ボローニャ・ラガッツィ賞2024最優秀賞受賞!
    人々の復興に寄り添う、希望にあふれた作品。

    ●児童書を専門とした世界最大の見本市・ボローニャ・ブックフェアにおいて、
    総合的に優れている本に贈られる「ボローニャ・ラガッツィ賞」。
    2024年フィクション部門の最優秀賞に輝いた、珠玉の一冊。

    ●日本にルーツをもつ作者のイッサ・ワタナベが、日本伝統工芸の金継ぎになぞらえ、
    人間の絶望を、希望と復興を、絵で探求したサイレント絵本。

    ●カバータイトル部分には箔押しが施され、ギフトにもおすすめ。

    日本の読者に向けた、作者あとがき付き(訳・柴田元幸)。

    〈あらすじ〉
    お茶会を楽しむうさぎと小鳥。
    しかし突然別れが訪れ、
    うさぎは喪失の旅に沈んでゆく……

    アメリカ文学史上の奇跡、
    エミリー・ディキンソンの詩と一体になって、
    人々の復興に寄り添う、希望にあふれた一冊。

    〈ボローニャ・ラガッツィ賞 選評〉
    深いやさしさとユニークな方法で表現された物語は、私たちを暗闇と海の底へ連れてゆく。
    喪失の旅を詩的に案内してくれるのだ。その旅で私たちが目撃するものは、
    どんなにつらい苦しみのあとでも回復してしまう、私たち人間の驚くべき力。
    物語は、日本伝統工芸の金継ぎと、さりげなく添えられたエミリー・ディキンソンの詩と一体となって、
    深く傷ついた心を癒していく。私たちは、暗闇を通り抜け、また新しい道と始まりを見つけて、
    残ったものからまた何かをつくりあげることができるのだ。

    〈金継ぎとは〉
    樹脂と金の混合物を使って、壊れた陶磁器を、
    継ぎ目がわざと目立つように修復する日本伝統工芸の金継ぎ。
    断面を隠すのではなく、見えるままに残すことで、
    物が美しさを獲得し、唯一無二の事物となる。(出版社)