2024/09/10 23:19
「旅は、思わぬ出逢い、思わぬ人の一言を耳にして、
考えさせられることが数々ある。
このエッセイはそういう旅で出逢った言葉なり、
人の行動を書いたものだ」(あとがきより)
世界を巡る作家・伊集院静が、20年以上続く国内外の旅の日々を
振り返りまとめた、心に残る33の言葉。
巡礼の道を辿ったスペイン、
クロード・モネを取材した北フランスのルーアン、
ウィスキーの蒸溜所を見学したスコットランド・アイラ島、
白神山地の森を歩いた青森県。
旅先の風景、忘れがたいエピソードとともに、
フランシスコ・ザビエル、ヘミングウェイ、王貞治、
城山三郎、恩師、家族らの言葉を紹介する。
それらは何気ない事柄でも、私たちに人生を考えるヒントや
勇気を与えてくれる。
大切にしたい“ひと言”を見つけられる紀行文集、待望の文庫化!
「読む人それぞれに異なる土地の風景や、
そこで聴いた音や全身をつつんだ
匂い出逢った人々との関係などが、
自分でも気づかなかった形でクローズアップされてくるはずだ。
~過去の旅も、未来の旅も、より豊かなものにしてくれる。
じわじわと、そのよさがわかってくる素敵な一冊である」
(作家・島田明宏・解説より)