2024/02/19 00:06


「この私の人生に、どれだけの華やかさがあったものだろうか。
紫の上にちなむ呼び名には、とうてい不似合いとしか言えぬ私なのだ」。
今、紫式部が語りはじめる、『源氏物語』誕生秘話。
望んでいなかったはずの女房となった理由、
宮中の人付き合いの難しさ、
主人中宮彰子への賛嘆、清少納言への批判、道長との関係、
そして数々の哀しい別れ。研究の第一人者だからこそ可能となった、
新感覚の紫式部譚。年表や系図も充実。(出版社)