2016/08/30 22:55
夏葉社の新刊「移動図書館ひまわり号」。
昭和の遠い話のようですが、
図書館が無い、遠い地域では「今」の話となると思います。
読みたい気持ちを叶えてくれる小さな図書館。
夢と希望も一緒に運んでいるような気がします。
昭和の遠い話のようですが、
図書館が無い、遠い地域では「今」の話となると思います。
読みたい気持ちを叶えてくれる小さな図書館。
夢と希望も一緒に運んでいるような気がします。
1965年、東京の日野市に1台の移動図書館が誕生します。
それまで、日野市には、移動図書館をふくめて、
図書館はひとつもありませんでした。
隣の市から巡回の移動図書館がやってくるだけです。
けれど、本の量がすくないし、読みたい本がないから、
だれも借りない。
市民は本を求めていないし、図書館は必要ないと、
少なくない人たちは考えていました。
その状況を変えるのが、著者をはじめとする、
若い職員たちです。
約2000冊の本を積んだ、あたらしい移動図書館は、
市民が求めるならどこへでも行き、人々と対話を重ね、
彼らの需要に積極的に応えることによって、日野市に
本の木を植えていきます。
それは、とても感動的な記録です。
彼らの活動は、全国の図書館に大きな影響を与え、
図書館界を劇的に変えていきます。
読むと、ものすごく元気が出る一冊です。
引用したい箇所が、山ほどあります。
本の可能性。
「本と町」の可能性。
名著です。(夏葉社より)