2015/10/19 22:33
善き書店員って何でしょうね?
名物書店員さん書店の「今」を語ります。
何を考え、書店で何を目指しているのか?
そんな本音を垣間見れる本です。
この時代において「善く」働くとはなにか?
500人超のインタビューをしてきた著者が、
現役書店員6名へのロングインタビューを敢行。
その肉声の中から探し、見つけ、考えた、
体を動かし普通に働く人たちが大事にするようになる「善さ」とは――。
「肉声が聞こえてくる」、新たなノンフィクションの誕生。(ミシマ社)
話をうかがいはじめたら……すぐに、
ああ、こういうゴツゴツとした手ざわりのある体験そのものを
聞きたかったんだよなという手応えがあった。
この分野ならずとも多かれ少なかれ抱えているものに、
「書店員」という職業を通してさわっている気がした。
いまの働く日本人にとって
「これはあなたの悩みや思いでもあるかもしれないですよ」といいたくなるような
声がたくさん聞こえてきて取材に夢中になったのである。
――最終章「普通の人に、『長く』話を聞いて記録する ということ」(書き下ろし)より。