2015/05/08 22:54

夜の木【第4版】入荷しました。
夜に映える若草色の素敵な表紙です。
1冊1冊シルクスクリーンで刷られたという
美しい絵もさることながら、
その洗練された短い文章も素晴らしい。
それは闇の森の中に存在するミステリアスな世界を
表わすのに十分すぎるほどで、我々をぐいぐいと
夜の木の世界へ引き込むのです。
めくるたびに感動が重なります。


2008年のボローニャ・ブックファアで絶賛され、ラガッツィ賞(ニューホライズン部門)に輝いたインドの絵本The Night Life of Treesの日本語版が2012年7月についに出版されました。

(発売するやいなや、たちまち品切れとなってしまい、2013年3月に第2刷が出来上がってきました。ところが2刷もすぐに品切れとなり、その後2014年2月に出来上がった3刷も1か月ほどで在庫がなくなってしまいました。現在、4刷が日本に到着し、ご注文をお受けしております。出荷は2015年2月下旬より。)
世界中で注目されたこの絵本は、中央インド出身のゴンド民族の最高のアーティスト、シャーム、バーイー、ウルヴェーティの3人によって描かれた木をめぐる神話的な世界です。
夜になるとその本性を現すという聖なる木。人々から畏れられ、また崇められている木。神が住むと言われる木。そのような木々が、ページを繰るたびに目を見張る美しさで次々と姿を現します。プリミティブでありながら洗練され、繊細でしかも力強く美しい世界です。
全てがハンドメイドという画期的な絵本。手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、製本は手製本。インドのチェンナイ郊外の工房で、一冊ずつ丁寧に仕上げられました、まさに工芸品とも言うべき絵本(シリアル・ナンバー入り)。ずっと手元においていつまでも眺めていたい一冊です。 (タムラ堂さんHPより)