アーミッシュカントリーの美しい暮らし

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牧歌的な風景、馬車で移動する人々、シンプルで美しい服。
それは昔ながらの生活を実践しているアーミッシュという方たち
のコミュニティでした。
その暮らし方はエコや自然に近い暮らしを目指す人たちの参考にもなるでしょうし、
今こうして信仰を重視し、あえて文明の利器を利用しないその暮らしを
垣間見ることができる貴重な一冊だと思います。
写真を眺めているだけでも癒やされます。

初めてアーミッシュの存在を知ったのは高校３年生のとき。
受験のために読んでいた小論文にアーミッシュのことが書かれていたのです。
それによると、アーミッシュは高等教育を受けず、
仕事で成功するよりも家族の近くで働きながら糧を得ることを重要視しているとのこと。
さらに、パソコンやスマホ、車など現代社会では必須の文明の利器に頼らず、昔ながらの生活を維持しながら助け合って暮らしていると。
便利さや快適さを追い求めて技術革新を推し進めていく現代人とは対局の価値観を持つ人たちがいるという事実に、大きな衝撃を受けました。 　
2007年の冬、アーミッシュコミュニティを訪問します。そのときに仲良くなったアーミッシュの少女・デブラとは、その後も手紙で交流を続けました。
2015年に再度アーミッシュコミュニティを訪れデブラと再会を果たしてからは、
年に２～３回、アメリカ各地のアーミッシュコミュニティを訪れるようになりました。
新しい出会いも増え、彼らの文化、ライフスタイルについても知見が広がっていきました。
アーミッシュコミュニティを訪れてまず夢中になったのは、
その美しい風景と暮らしぶりです。
手入れされた芝生、色とりどりの花が咲く花壇、整理整頓された部屋、
控えめなカントリー調のインテリア、統一感のある人々の服装、
道を行く漆黒のバギー、毎日の朝焼けと夕焼け、のびのびと過ごす毛並みのよい動物たち……。見た瞬間に心を奪われ、時間が止まる感覚を覚えた光景は
枚挙にいとまがありません。こんなに美しいところでアーミッシュは暮らしているのか、と。この本には、著者が実際に会って、その姿に感銘を受けた
アーミッシュの友人たちのリアルな姿ーー生活が書かれています。
著者は彼らと接していくうちに、表面的な美しさだけでなく、
内面的な芯の強さやたくましさにも気がつき始めます。
そして、私たちと異なる点よりも、共通する点のほうが多いということにも。 　
本書には，我々が知らなかったアーミッシュの生活がリアルに描かれています。
巻末には著者が提案するアーミッシュカウンティ訪問ガイドを掲載。（著書ガイドより）

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